-市民の時代がやってくる-
お待たせ致しました!
「ぶんぶん通信no.2」DVDは8月20日に発売しました。
DVD完成にあたり、鎌仲監督のメッセージをご紹介します。
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-市民の時代がやってくる-
ドキュメンタリー映画「ミツバチの羽音と地球の回転」を作り始めて
1年が経ちました。映画の制作はゆっくり進んでいます。
しかし、世界はすごい勢いで変わりつつあるようです。
アメリカでオバマ大統領が誕生して以来、自然エネルギーへの投資、
核軍縮への取り組みはブッシュの時代からは
想像もできなかったような進みようです。そんな中で、日本は原子力を
推進する中心的な国になってしまいました。
日本政府の自然エネルギーを増やす取り組み、CO2を削減する意欲は、
デブア国連気候変動枠組み条約事務局長をして
「日本のあまりにも責任を果たさないありかたに
自分がこの仕事についた2年半で初めて言葉を失った」とコメントさせました。
いまや日本は「エネルギー構造改革が果たせない国」というレッテルを
貼られています。そしてそのしわ寄せをくうのは私たちにほかなりません。
増え続ける原発建設によって放射能のゴミもまた増え続けます。
その処理に関しても場当たり的な核燃サイクル計画を
みじんも変えようとしていません。六ヶ所再処理工場は
膨大で危険な放射能ゴミを抱えて大変危険な状態に陥っています。
そして、ここで問われるのは、
誰がこの状況を変えるのか?ということです。
私たち、1人1人が責任を果たす。
つまり市民として知るべき事を知り、発信し、
選択することでしか変えることができないと思います。
市民が社会を変える時代が始まろうとしています。
「ぶんぶん通信no.2」は原発建設によって、
どのような生き物たちや環境、そして生態系が
危機にさらされるのか具体的に描いた、映画制作の過程報告です。
私たちの選択が、命の選択につながることをぜひ、
このビデオレターを通じて知っていただきたいと思います。
2009年8月 鎌仲ひとみ
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