関係破壊の所業
今日も田名埠頭に行こうとカメラをかついで港に出たら、みんなが騒いでいる。口々に台船が田ノ浦に来たんじゃ~、ブイが置かれとる、と叫んでいる。急いでヤンマー船の乗り場に駆けつけるとヤンマーはすでに田ノ浦へ行ってしまっていて、おばちゃんたちが埠頭に集まっている。私も田ノ浦に駆けつけようと、まだ寝ていた漁師さんを起こして船に乗せてもらい、猛スピードで田ノ浦へ。すると台船が二台去っていこうとしていた。海面にはすでにブイが。朝日がちょうど昇ってきて、そのブイを照らし出した。本当に9基全部設置したのか、確認する。残念ながら全部置かれた後だった。台船は四国や九州からかき集められたらしい。金に飽かせたやり方。関係性を破壊するような強引な所業。こんなことで企業の社会的責任が果たされると思っているのか。しかも、マスコミにも内緒にして、後で日の出を待ってやったなどと嘘をつき、台船の数もはっきりと答えなかった。こんな情報隠蔽体質の企業が原発を作って運営するのかと思うとぞっとする。情報公開をいかに徹底するかが大事な事業なのに。やはり、田名埠頭で祝島のおばちゃんたちが言っていた、「中電のうそつき」というのは本当だった。こんなやり方がいつまでも続けられるとしたら、私たちのありかたが問われることになるだろう。
kama