2009年12月22日

森住卓さんが撮る祝島

写真家の森住卓さんから「アフガニスタンに行ってきます。」というメールが届きました。URLをたどってホームページを見てみると、そこには先日まで滞在していらした山口県・祝島の風景が。

昔ながらのくらしを大切にした、つつましくも誇り高い、生き生きとした祝島の人たちの姿が映し出されています。「人」だけではなく、ハヤブサや、ブタ、犬の姿も。共生し、循環するという圧倒的な豊かさを感じます。

森住卓さんが切りとった、空気まで感じとれそうな祝島の様子。
ぜひ、ごらんください。 【文章は一部抜粋させていただいています。】

* 祝島 平さんの棚田(12月10日)
http://mphoto.sblo.jp/article/34129831.html

天をつくような石垣。まるで城壁のようだ。高さ8メートルに及ぶ。親子3代にわたって積み上げてきた。大型機械に頼らず、人の力だけで2メートルを超す巨石をどうやって動かしたのか。
ぴたりとはまった巨石。島の人の知恵と血と汗がしみ込んだ努力の結晶だ。


* 上関原発予定地に飛ぶハヤブサ(12月10日)
http://mphoto.sblo.jp/article/34129865.html

長島の原発予定地入り口で向かいの車をやり過ごすために待避していると時上空にハヤブサが現れました。その背後にトビが迫って来ました。空中戦が始まろうとしたときハヤブサは急降下してトビの攻撃をかわして鼻繰島の方に消えていった。
ハヤブサは環境庁絶滅危惧種に指定されている。


* 祝島 氏本農園のマキと島で育ったみかん(12月11日)
http://mphoto.sblo.jp/article/34149365.html

祝島はみかんの収穫が最盛期を迎えていた。傷物や小さいみかんは出荷できないのでブタのえさもらってきた。

氏本さんの相棒マキはどこに行くにも一緒だ。
ぶたのエサになる残飯や野菜くずを集めに出発。


* 祝島 氏本農園のブタ (12月11日)
http://mphoto.sblo.jp/article/34147455.html

私が氏本さんから聞いた話を書くよりご本人の氏本さんがブログで祝島での養豚について書かれているのでご紹介します。

http://myweek.seesaa.net/article/40638486.html

「(祝島では)半世紀前は牛が飼育され耕運を担っていましたが、耕運機が牛に取って代わり牛の糞尿堆肥も無くなり島外から搬入する化学肥料に依存する農業に変貌してしまいました。そのことが離島農業の持続性や有機性、循環性を衰えさせ、高コスト化をもたらし、市場性を失う結果につながったと考えます。
そこで、私はもう一度祝島に家畜を呼び戻し、家畜を地域農業システムに組み込むことで、有機性や循環性を回復させることが、祝島農業再生の一歩だと考えたのです」(2007年50月3日 )
二年前に書かれた祝島での農業のあり方を見事に実践されていた。


* ブタのエサ作り (12月12日)
http://mphoto.sblo.jp/article/34162894.html

昔は捨てられれていた残飯や野菜くずがちゃんと役立って,ブタを育てブタの排泄物が土を肥やし野菜を育て循環している。
昔は当たり前だった事が今では「すごい」となる。江戸の町の糞尿は川越あたりまで運ばれて肥料として売られたという。人肥で育った野菜が江戸に運ばれ消費された。氏本さんは同じ事を普通にやっている。


11月の撮影ぶんも、素晴らしいです。
http://mphoto.sblo.jp/archives/200911-1.html

 

お正月はアフガニスタンで迎えられるという森住卓さん。

私たちにまた、知らないたくさんの世界を見せていただけることと思います。

どうぞ、どうぞ、お気をつけて!

 

staff コハラ

 

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://888earth.net/mt/mt-tb.cgi/143