2010年1月 8日

祝島島民の会blog

祝島島民の会blogより以下転送します。
http://blog.shimabito.net/

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2010.01.08 Friday
2009年12月後半の状況について
昨年末には上関原発計画をめぐって大きな動きがありました
記事を更新したはずがアップロードがうまくいっていなかったため、取り急ぎ下記に簡単に掲載します

12/15に中国電力が祝島島民やカヤッカーら4名を相手に4800万円の損害賠償を求めて提訴し、同日に上関町に対して過去最高の8億円の寄付をしたことが明らかになりました
また12/18には原子炉設置許可を国に申請し、同時に1号機の着工予定を2012年6月、運転開始予定は2018年3月とそれぞれ2年延期しました
2号機についてもそれぞれ2年延期し17年度着工22年度運転開始予定としています

なお現地では、今のところ埋め立て工事は行われておらず、陸上でも大規模な作業は行われていない状況です

また、原発予定地敷地内で見つかっている田ノ浦遺跡の追加発掘調査は多くの出土品が出ているとのことで、終了予定が何度も延期され年が明けても続けられるようです

Web上の記事についてはUrauranwesさんの12/16以降の記事にリンクなどが張られていますので、そちらをご参考ください

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◎今日のNEWSより引用
【上関原発予定地 生息希少生物のガイド本】(2010/1/8 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamaguchi/news/20100107-OYT8T01239.htm
中国電力(広島市)による上関町の原子力発電所建設計画に反対する自然保護団体「長島の自然を守る会」(高島美登里代表)は、建設予定地やその周辺に生息する希少生物に関するガイドブック「危機に瀕(ひん)する長島の自然」(B5判、15ページ)を作製した。同会は「原発の海域埋め立て工事に伴う環境への悪影響を訴えたい」としている。

 高島代表によると、同会は1999年の設立以降、研究者らとともに約200回、予定地一帯を調査してきたという。ガイドブックには、調査の際に同会メンバーらが撮影した国の天然記念物・カンムリウミスズメ、スナメリなどの動植物約30種類の写真を掲載。それぞれの特徴や活動の様子、撮影時期などの説明を添えている。

 高島代表は「予定地は瀬戸内海でも数少ない豊かな自然が残る素晴らしい場所。読んだ人に『原発を造ってはいけない』と感じてほしい」と話している。

 2000部作製。山口、広島県内の書店で1部500円で販売するほか、図書館などに置いてもらうことも検討する。

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◎以下NEWSより抜粋
【上関原発予定地周辺の希少生物 反対派がガイドブック】(2010/1/8 山口新聞)
http://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/news/digest/2010/0108/4.html

~~~
中電が環境影響評価書を国に提出した2001年以降、スナメリやカンムリウミスズメなどが周辺海域で確認された。同守る会は中電や山口県に環境影響評価のやり直しを度々要請している。日本生態学会、日本鳥学会、日本ベントス学会は10日、原発予定地周辺の生物多様性を考え直すシンポジウムを広島市中区の広島国際会議場で開く。

高島代表は「予定地周辺は瀬戸内海の貴重な生態系が奇跡的に残る地域。生物多様性のホットスポットであるこの地域を未来の子供たちに残したい」と話している。

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◎長島の自然を守る会ブログ スナメリ通信

【ガイドブック「危機に瀕する長島の自然~上関原発予定地および周辺の生きものたち~」を発行しました】
http://green.ap.teacup.com/applet/sunameri/msgcate2/archive

 

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110_2.jpg10日は シンポジウムが開催されます。
長島の自然を守る運動が高まり、広まっていきますように。

▼1月10日(日)
瀬戸内海の生物多様性保全のための三学会合同シンポジウム
「上関(かみのせき):瀬戸内海の豊かさが残る最後の場所」
@広島国際会議場 国際会議ホール「ヒマワリ」
主催:日本生態学会 自然保護専門委員会、日本鳥学会 鳥類保護委員会、日本ベントス学会 自然環境保全委員会
後援:(財)日本自然保護協会、(財)世界自然保護基金(WWF)ジャパン、NPO法人ラムサール・ネットワーク日本、(財)日本野鳥の会

シンポジウム詳細はこちらより
【安渓遊地 ブログ】http://ankei.jp/yuji/


《転載・転送歓迎》
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瀬戸内海の生物多様性保全のための三学会合同シンポジウム

「上関(かみのせき):瀬戸内海の豊かさが残る最後の場所」

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シンポジウムの趣旨

瀬戸内海は、日本の沿岸海域の中で、ひときわ高い生物生産力と生物多様性を有する内湾だったが、その生物学的な豊かさは、近年の沿岸開発によって大きく損なわれてしまった。その中で、周防灘の上関周辺は、本来の豊かさがよく残されている稀な場所である。

しかし、今、ここに、原子力発電所の建設が計画されている。その環境アセスメントは、きわめて問題の多いものであった。これに対して、生物学研究者の組織である3つの学会(日本生態学会、日本ベントス学会、日本鳥学会)は、生物多様性保全の視点から、もっと慎重な環境アセスメントを求める要望書を事業者に提出している。しかし、これらの要望書は、全く無視され、埋め立て工事が着工されようとしている。このままでは、今までかろうじて残されてきた瀬戸内海本来の豊かさが完全に失われてしまうかもしれない。そのような取り返しのつかない損失を防ぐために、学会の「要望書」の内容を多くの人に知っていただきたい。

【開 催 日】 2010年1月10日(日)午後1時30分~4時30分
【会場】 広島国際会議場 国際会議ホール「ヒマワリ」
〒730-0811 広島市中区中島町1-5(平和記念公園内)
電話 082-242-7777
会場周辺地図(http://www.pcf.city.hiroshima.jp/icch/pdf/plan_map01.pdf
【参加費】 無料
【主催】 日本生態学会 自然保護専門委員会
日本鳥学会 鳥類保護委員会
日本ベントス学会 自然環境保全委員会
【後援】 (財)日本自然保護協会、(財)世界自然保護基金(WWF)ジャパン、NPO法人ラムサール・ネットワーク日本、(財)日本野鳥の会

【事務局、問い合わせ先】pdfファイルをご覧ください。
日本生態学会上関原子力発電所問題要望書アフターケア委員会
代表:安渓遊地
庶務:佐藤正典

【プログラム】 
13:00:開場

13:30:-13:40(主催者挨拶)
立川賢一(日本生態学会自然保護専門委員会委員長)(予定)

13:40-13:55:はじめに(シンポジウム全体の趣旨説明)「上関原子力発電所建設計画のあらまし」
佐藤正典(鹿児島大学)

13:55-14:35:講演1「周防灘に残されている瀬戸内海の原風景」
加藤真(京都大学)

14:35-15:00:講演2「希少な鳥類について」
飯田知彦(九州大学大学院)

15:00-15:30:3学会の要望書の説明
安渓遊地(日本生態学会上関問題要望書アフターケア委員会委員長)
向井宏(日本ベントス学会前会長)
佐藤重穂(日本鳥学会鳥類保護委員会副委員長)

15:30-15:40:コメント1「陸上生物、里山の観点から」
野間直彦(滋賀県立大学)

15:40-15:50:コメント2「生物多様性保全の視点から」
花輪伸一(WWFジャパン)

15:50-16:00:コメント3「生物多様性条約に基づく国の政策」国会議員
16:00-16:30:質疑応答
16:30-16:35:閉会挨拶

+++転送ここまで+++
国会議員は、大島九州男 参議院議員(民主党:福岡県)予算委員会理事、文教科学委員会委員、川田龍平 参議院議員(みんなの党:東京)環境委員会委員、平山 誠 参議院議員(新党日本:比例)経済産業委員会委員に決まったそうです。

代表、世話人の安渓先生よりメッセージ
「たいへん充実した集まりになると思われます。自然や原発についてどのような考えをお持ちの方もどうぞこぞってお出ましください。とくに、中国電力関係のお仕事の方も、ご参加いただけたらうれしく思います。先着700名さままではお座りになれます!」

 

  

 

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