2010年1月16日

1月10日 瀬戸内海の生物多様性保全のための三学会合同シンポジウム 新聞報道など

110_2.jpgのサムネール画像のサムネール画像

原発建設の生物への影響懸念 (中国新聞 1月11日)
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201001110045.html

(一部抜粋)
中国電力の上関原発(山口県上関町)建設計画で、環境影響評価のやり直しを求めている日本生態学会、日本鳥学会、日本ベントス学会の3学会が10日、広島市中区の広島国際会議場で合同シンポジウムを開いた。埋め立て工事や温排水が生態系に与える影響に懸念の声が相次いだ。

 中電が昨秋、海面埋め立てに着手する中、建設地と周辺の生態系の貴重さを広く訴える狙い。会場には約500人が集まった。

 

上関周辺の生態系守ろう (読売新聞1月10日)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hiroshima/news/20100110-OYT8T01038.htm

海中や干潟に住む多様な生物について、専門家が紹介。飯田知彦・日本生態学会会員は「上関の鳥類」をテーマに講演し、原発から排出される塩素などの影響で魚が激減、上関周辺に生息する国の天然記念物・カンムリウミスズメの生息域が失われると指摘した。「上関の海を破壊するのではなく、貴重な生態系を守ることが大事」と訴えた。

 日本生態学会などは、建設予定地のこれまでの環境影響評価を不十分としており、シンポジウム世話人の佐藤正典・鹿児島大教授は「瀬戸内海という閉鎖的な空間で、十分な環境評価がされなければ、取り返しのつかないことが起こりかねない」と話していた。

 

上関原発建設計画:温排水の影響を懸念 広島で環境考えるシンポ(毎日新聞 1月13日) 
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20100113ddlk35040459000c.html

学者らの一番の懸念は原発から出る温排水。原発周辺海域の温度が上がり、希少生物や魚類の生息環境が変わってしまう恐れが強いという。また、京都大大学院の加藤真教授(生態学)は、冷却水として海水を取り入れる際に投入される殺生物剤、次亜塩素酸ソーダの危険性を指摘した。

 建設地周辺では天然記念物の鳥、カンムリウミスズメも生息している。上関地域周辺での生息を初めて発見した九州大大学院の飯田知彦研究員は、上関の海の豊かさを強調。魚の卵や稚魚、イカの子どもといった浮遊生物が冷却水として原発に取り込まれて加熱されることで多くが死ぬことが予想されることから、食物連鎖への影響を懸念した。

 

<< 山口県立大学の安渓遊地先生のブログより >>


上関)1/10広島三学会シンポの報道その1
http://ankei.jp/yuji/?n=847

上関)1/10の3学会合同シンポジウムの写真
http://ankei.jp/yuji/?n=848

上関)中国電力社長が3学会合同シンポを批判(毎日新聞の報道)
http://ankei.jp/yuji/?n=851

上関)広島三学会シンポをめぐる中国電力社長の発言
http://ankei.jp/yuji/?n=852


 

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://888earth.net/mt/mt-tb.cgi/160

コメント[1]

昨日講演会の後に話をききに行った長谷川といいます。
初対面の人と話すことが苦手で、うまく伝えることができなかったので、こちらに書き込ませてもらおいうと思いました。
私は、世界の現実を知り、多くの人に伝える仕事がしたいです。
中学校のときに映像に興味をもちましたが、高校、大学と全く映像にかかわることなくすごしてきたので、映像にかかわる仕事をすることをあきらめていました。
大学では教職をとろうとしていましたが、すっきりせず、本当にこの道でいいのか迷っていました。
そのとき、鎌仲さんの行っていることを聞いて、鎌仲さんは私のやりたいことすべて、それ以上を網羅していると感じました。
鎌仲さんのしている仕事に憧れました。
とても、視野が広がり、私もがんばってみたいと思いました。
まず自分のできるところから色んな環境にでていこうと思います。

文章でいたらない点もあったと思います。
失礼な発言をしていたらごめんなさい。
また、鎌仲さんに会えたら、と思います。
本当にありがとうございました。