祝島が舞台 2映画完成 (朝日新聞 4月17日)
朝日新聞 山口版でご紹介いただきました!
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000001004170003
祝島が舞台 2映画完成
2010年04月17日
◆地元で今月お披露目
上関町祝島を舞台にしたドキュメンタリー映画2作品が今月そろって完成する。「祝(ほうり)の島」と「ミツバチの羽音と地球の回転」。いずれも島にほれ込んだ女性監督が、東京から島に通い詰めて制作した。4月中に祝島でお披露目したあと全国各地で上映される。2人は偶然に驚きつつ、「相乗効果で祝島のことをより知ってほしい」と期待している。
(渡辺純子)
「祝の島」は纐纈(はなぶさ)あや監督(35)の作品。「島全体が一つのおうちのような連帯感」にひかれ、2008年3月から月1回ほど福岡市のカメラマン大久保千津奈さん(36)、製作デスク中植(なかうえ)きさらさん(28)と島に通い、反原発活動を含む「人々の日々の暮らし」を追った。1時間45分。完成に向けて追い込み中で、26日に東京、29日に祝島公民館で上映される。
「ミツバチ」は「六ケ所村ラプソディー」で知られる鎌仲ひとみ監督(51)の作品。祝島の人々の「生きるために自然を尊重し、反原発をあきらめない姿」を軸に、スウェーデンの取り組みを織り交ぜて「持続可能な社会の実現」を探る。やはり08年の夏から祝島を月1、2回訪れ、2時間15分のフィルムにまとめた。今週末にナレーションを入れて完成させ、18日夜に祝島公民館で島民向けに披露する。
◆監督 互いに「楽しみ」
人口約500人の島だが、08年夏の神事「神舞」を除き撮影が重なることもなかったという。鎌仲監督は「祝島はキャラクターの宝庫。撮っても撮っても撮りきれないし、映画も2本あった方がより確実に伝わる」。纐纈監督は「祝島には映画を引き寄せる力がある。私も鎌仲さんの作品を見るのがとても楽しみです」と話す。
県内での当面の自主上映スケジュールは以下の通り。祝島での島民向け上映以外は有料。問い合わせは「祝の島」がポレポレタイムス社(03・3227・3005)、「ミツバチ」が西京シネクラブ(083・928・2688)。
【祝の島】
30日午後6時半=柳井市のアクティブやない▽5月2日午後2時=周防大島町の八幡生涯学習のむら▽同6日午後7時=宇部市のおもしろファームプラザ▽同8日午後7時=防府市のルルサス防府2階
【ミツバチの羽音と地球の回転】
5月1日午前10時半、午後1時半、同4時半、同7時半=山口市の県教育会館