石川・富山プレス試写会報告と、新聞報道の紹介
5月10日から12日にかけて、東京での一般公開に先駆け、鎌仲監督の故郷 北陸で、映画のプレス関係者試写会を開催させていただきました。
<石川県・夜>
5月10日、上映会場は野々市町の常讃寺さん。映画大好きなご夫妻が最高の機材をそろえていらして、映し出された映像に、鎌仲監督も「すばらしい!色が本物そのまま!最高。」と感嘆。
参加者の反応は上々、「上映会をしたい」という声も二・三、聞くことができました。
北陸学院大学の金森俊朗先生も参加してくださいました。http://www.spacelan.ne.jp/~pine/kanamori_.htm
新聞記者さんが三人もきてくださり、大きな記事にしていただいています。両紙とも、写真入り、県内トップニュースの扱いです。毎日新聞は大見出し・小見出しが5つ(!)もありました。
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自主上映、よびかけ(朝日新聞石川版5月18日)
◆富山・氷見出身、鎌仲ひとみ監督新作◆
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001005180005
「六ケ所村ラプソディー」などのドキュメンタリー映画で知られる富山県氷見市出身の鎌仲ひとみ監督(51)が、エネルギー問題を扱った新作「ミツバチの羽音と地球の回転」を完成させ、全国で自主映画上映会の開催を呼びかけている。今月、金沢市内で開かれた試写会であいさつに立った鎌仲さんは「より多くの人がこの問題に関心を持つことが、日本のエネルギー施策のあり方を変える一歩になる」と訴えた。(井手さゆり)
~*『ミツバチの羽音と地球の回転』エネルギー施策問う*~
今回の作品は、原子力発電所の建設計画で揺れる瀬戸内海に浮かぶ小さな島「祝島」(山口県上関町)の島民が、生活を守り、自然を残すために「原発建設反対」を訴えて闘う姿と、あくまで原発建設を推し進める国や電力会社などの姿を通し、日本のエネルギー施策のあり方を問う。一方で、風力発電など自然エネルギー施策への転換を模索するスウェーデンの取り組みも織り交ぜ、持続可能なエネルギー施策へ転換するためのヒントを探っている。
「祝島の人たちが闘っているのは、国や電力会社の背後にいるエネルギー施策に無関心な日本人の集合体だ」と鎌仲さん。今秋には劇場公開も予定されているが、鎌仲さんはあくまでも全国各地で自主上映会を開くことにこだわるという。「上映会にたどり着くまでに、地域でネットワークづくりが必要だし、それを元に何らかの行動が地域ごとに起こる可能性がある。映画館に見に行って、じゃあ何か行動を起こそうなんて、普通はあまり思わないから」
映画は約2時間15分。県内では近く、有志が自主上映会の実行委員会を立ち上げる予定だ。問い合わせは制作会社のグループ現代・北陸配給担当(076・240・0413)まで。
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映画:原発「ノー」、山口・祝島舞台に描く 持続可能な社会問う--今秋公開 /石川
◇自然エネルギー活用、スウェーデンの姿も通し
◇「地域を元気に」頑張る人見て(毎日新聞石川版5月20日)
http://mainichi.jp/area/ishikawa/news/20100520ddlk17040648000c.html
原発計画に反対する瀬戸内海の小さな島と、自然エネルギーで生きるスウェーデンの人々の姿を通し、持続可能な社会の在り方を問うドキュメンタリー映画「ミツバチの羽音と地球の回転」(鎌仲ひとみ監督)が完成した。今秋に劇場公開され、自主上映会も広く募る。鎌仲監督は「背景に過疎が横たわる島の姿は、日本中の多くの地域と重なる。地域を元気にしたいと頑張る人に見てほしい」と話している。【近藤希実】
舞台は山口県上関町にある人口500人の祝島。82年に中国電力の原発計画が持ち上がって以来、島民の9割が「ノー」を叫び続けている。原発予定地は島の真正面3・5キロ先にある、豊かな漁場の湾。島の人々は漁業補償金よりも、1000年続く半農半漁の生活を選んだという。
鎌仲監督は「地方の弱みにつけ込み、身売りさせてきたのが日本のエネルギー政策」と指摘する。映画では、埋め立て工事を阻もうと海上で船団を並べる島の人たちに、電力会社の社員が「一次産業で未来はあるのか」と問う場面も。
高齢化の進む中、経済的な自立は容易ではないが、鎌仲監督は無農薬のびわ茶栽培や養豚に取り組む姿から、「島で生きる」決意の強さを描き出す。
一方、国民投票で脱原発を決めたスウェーデン。太陽光や風力、波力で電力を作り、し尿をバイオガスに変え、環境も快適な生活も維持している人々の表情は明るい。
「日本は『資源に乏しい』という考えは時代遅れ。スウェーデンより日照時間は数倍多く、海も山も豊かな資源大国」と鎌仲監督。「原発ありきではない、エネルギーの未来を考えよう。最初はミツバチ1匹の羽音のような小さな動きでも、大きな変革を起こせるはず」と話していた。
近く県内で上映会の実行委が発足する予定。詳細や上映会の相談は上映アドバイザーの小原さん(076・240・0413)。
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<石川県・昼>
二日目、5月11日の会場はがらりと変わって喫茶店・ライブハウスの「メロメロポッチ」http://www3.nsknet.or.jp/~mineo/MERO/
金沢でも有名なお店なので、監督みずから「行ってみたい!」と場所を指定(^.^)!
シネモンド http://www.cine-monde.com/
支配人の上野さんがじきじきに試写してくださいました。
鎌仲監督のトーク。歌ってるみたいですね~。
女性のパワフルな参加者が多く、「たくさんの人に観てほしい!」と盛り上がりました!
この日は県議会議員、市議会議員、町会議員2人(うち女性議員さんが3人)がお忙しい中、来てくださいました。
<富山県>
三日目は鎌仲監督のふるさと、富山県。
5月12日、富山県民共生センター サンフォルテ
http://www.sunforte.or.jp/
この日は北日本放送のテレビカメラが入りました!
監督インタビューも。6月の環境週間に合わせて放送される予定。とても楽しみです。
富山では8月1日に富山市のサンシップで、8月29日に高岡市ウイングウイングでの自主上映会がすでに決まっていて、熱気でいっぱい。監督のふるさと、日本海に近い氷見や、新潟よりの魚津からも参加していただきました。
新聞も、北日本新聞・富山新聞・朝日新聞の取材がありました。
(フラッシュの嵐でした)残念ながらWEBには出ていませんが、
5月13日に富山新聞・北日本新聞、18日に朝日新聞富山版に掲載していただきました。ありがとうございました。
特に、富山新聞さんは5月18日、文化面に再度掲載してくださる力の入れようでした。一部ご紹介させてください。
<5月18日富山新聞文化面 一部抜粋>・・・・・・・
映画に登場するスウェーデンのクリーンエネルギーのコーディネーターは、最近では米国やアフリカに呼ばれてさまざまなプロジェクトを立ち上げており、「世界ではどんどんエネルギーの自立が進んでいる。日本は構造改革できない国なんじゃないかと、世界から見放されてきている」と危機感を述べた。
映画では、スウェーデンでは自然エネルギーを選んで買うことができるシステムになっていることが紹介されており、「日本では電力を選ぶ選択肢がないということにすら気づいていない」とし、東京で、青森の風力発電発電を購入するシステムは変革の皮切りであり、「小規模分散型のエネルギー供給はいったん始まると加速度的に増えていく」と話した。
鎌仲監督は、「世界中で環境が共通認識になり、環境はお金になることがわかってきた。世界は確実に変わった」とし、「富山でも農業用水発電など、可能性は大きい」と強調した。
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駆け足の試写会+トークでしたが、高い評価をいただき、いい成果を残すことができました。
鎌仲監督も「これからが楽しみだねっ」、と笑顔で帰られました。
石川県でも近く集まりを持つことになり、「映画を観た人が次の行動のヒントをつかめるような準備をしたいね」「"私たちにも出来る!エコシフト"な例を♪」「パネルディスカッションは?」「shing02を呼びたい!」
とすでにいろんな夢が、熱く語られているところです。
本日は大阪でのプレス試写会。
またどんな出逢いがあり、感想が聞かれるか、楽しみです。
staff コハラ