[enviro-news 1813] JFSの新コーナー「日本の再生可能エネルギーの現状」~日本初の「自然エネルギー白書2010」が刊行されました(2010.06.17)
先日配信されました枝廣淳子さんのメールニュース。持続可能な各地の取り組み、情報が満載!ご了承をいただき、以下転載させていただきます。
●枝廣淳子HP http://www.es-inc.jp
●環境メールニュース登録はこちらより
http://www.es-inc.jp/lib/mailnews/index.html
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Enviro-News from Junko Edahiro
No. 1813 (2010.06.17)
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太陽光発電の話題があちこちで聞かれます。以前、政府の補助金がついていたとき、日本では太陽光発電の設置容量が世界一というほど、大きく増えました。(その後、補助金がなくなったこともあって、失速し、いまは世界でも他国の後塵を拝していますが、昨年から補助金の復活や固定価格買取制度の導入で、また広がりつつあります)
さて、2008年度の数字ですが、「日本の全発電量に占める太陽光発電の割合」って、どのくらいだと思いますか?
答えは、こちら、JFSの新しいコーナーにあります。びっくりする人が多いのではないかな。
http://www.japanfs.org/ja/pages/029812.html
何と、0.2%なのです。どのように思われましたか?
環境エネルギー政策研究所(ISEP)の協力をいただいて作成中のこのコーナーには、トップに、「日本の再生可能エネルギーの現状」として、以下の表と注記が載っています。
~~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~~~~
2008年度の発電量と日本の全発電量に占める割合
再生可能エネルギー 発電量(GWh) 割合(%)
太陽光発電 2,311 0.2%
風力発電 3,248 0.3%
地熱発電 2,765 0.2%
小水力発電 17,236 1.5%
バイオマス発電 11,545 1.0%
合計 37,104 3.2%
上表の算定根拠は以下の通りです。
・太陽光発電:JPEA国内向け出荷量から累積の設備容量を推計し、設備利用率(12%)から推計
・風力発電:NEDOのデータをJWPAがまとめた設備容量から、設備利用率(20%)による推計
・地熱発電:火力原子力発電技術協会「地熱発電の現状と動向」2008年度より
・小水力発電:(社)電力土木技術協会が公表している「水力発電所データベース」より最大出力1万kW以下の水路式でかつ流れ込み式あるいは調整池方式の発電所およびRPS対象設備から設備利用率(61%)を利用して推計
・バイオマス発電:RPS対象設備よりバイオマス比率がおよそ60%以上のものの設備容量から設備利用率70%、バイオマス比率60%で推計。内訳は一般廃棄物発電 55%、産業廃棄物発電 40%、食品・畜産系バイオマス発電 1%、木質バイオマス発電 4%※日本の全発電量:一般電気事業者、その他発電事業者および自家用発電を含む(『EDMCエネルギー・経済統計要覧2010』より)
~~~~~~~~~~~~引用ここまで~~~~~~~~~~~~~~~
バイオマス発電といっても、いわゆるゴミ発電がほとんどであることがわかりますね。日本の森林を救う切り札の1つである「木質バイオマス発電」、もっと増えてほしいですね!
JFSの新コーナー「日本の再生可能エネルギーの現状」では、今後、詳しい背景やそれぞれの再生可能エネルギーに関する状況を順次公開していく予定です。どうぞお楽しみに!
そして、できるだけわかりやすい表やグラフを出していくつもりなので、ドンドンあちこちで使って下さいね(出典を書いてもらえれば引用・再掲大歓迎!です)http://www.japanfs.org/ja/pages/029812.html
そして、日本の再生可能エネルギーの現状について、今すぐもっと詳しく知りたい~、という方へうれしいお知らせです。JFSのコーナーに協力してくれている環境エネルギー政策研究所(ISEP)が編集した、日本初の「自然エネルギー白書2010」が出ました。
~~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~~~~~
日本初!「自然エネルギー白書2010」を刊行
作成: 自然エネルギー政策プラットフォーム(JREPP) http://www.re-policy.jp/
編集: 環境エネルギー政策研究所(ISEP) http://www.isep.or.jp/
本書は、日本で初めて刊行される、記念すべき「自然エネルギー白書」である。
世界版の白書である「Global Status Report」(REN21)が初めて発行されたのが2005年11月の北京自然エネルギー国際会議(BIREC2005)であるから、およそ4年遅れての刊行となる。その遅れは、そのまま日本の自然エネルギー政策や市場の立ち後れを反映したものでもある。(「まえがき」より抜粋)
頒価: 1,000円(税込)
詳しくは、こちらまで -> http://www.re-policy.jp/jrepp/JSR2010/
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まずは6ページの要約版を、という方は、こちらからダウンロードできます。
http://www.re-policy.jp/jrepp/JSR2010SMR20100514.pdf
日本でもやっと自然エネルギーの現状を伝えるデータ集が出たこと、本当にうれしいです。といっても、エネルギー源や法律などによって計算の仕方が違ったり、複雑だったりするので、大変な作業だろうと思います。。。そうやってまとめてくれた方々に感謝しつつ、ぜひ現状を知って、活かしていきましょう!
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