2010年9月29日

あす、菊川慶子さんの「花とハーブの里」で上映会!

お知らせが遅れてしまいましたが、「六ヶ所村ラプソディー」に出演された菊川慶子さんが、上映会を企画してくださっています。ぜひ、青森のご友人にお声かけください!!

 

花とハーブのおしゃべり (菊川さんのブログ)

http://rokkasho.hanatoherb.jp/?eid=53
昨日から急に冷え込んできました。はっきり寒いと感じます。今朝はストーブを焚いてみます。
北海道の大雪山は明日、初雪だとか。一方、東京は今日、31度だと聞きました。

9月30日は『ミツバチと地球の回転』花とハーブの里上映会。お客様はほとんど見込めないのですが、どうしても若者達に見てほしくて、企画しました。あちこちに声をかけて、少しでも上映会の観客を増やそうとしているところです。お近くの皆さまもお子さま連れでぜひお越し下さい。

2010年 9月 30日 (木曜日)
場所青森県六ケ所村 (地図)
説明「ミツバチの羽音と地球の回転」上映会in六ヶ所村

【会場】牛小舎/青森県上北郡六ヶ所村倉内笹崎1521

 【プログラム】第1部13:30/第2部17:40

【参加費】1000円

【主催】花とハーブの里、Peaceland

【問合せ先】菊川0175-74-2522 kiku.hanatoherb●vioret.plala.or.jp ●を@にしてください

・・・・・・・

菊川慶子さんの本が影書房より出版されました!

roku_furu.jpg 菊川慶子著
『六ヶ所村 ふるさとを吹く風』

四六判並製243頁 定価:1700円+税
ISBN978-4-87714-409-8

●海や空に大量の放射能をばらまく「核燃再処理工場」はどうして必要なのか?
「普通の主婦」だった著者は、チェルノブイリの衝撃から故郷・六ヶ所村へUターン。

故郷を放射能で汚されたくないという素朴な思いから、チューリップ片手に
国策・核燃再処理工場と対峙し続けて20年。
「核燃城下町」となってしまった今も、あきらめずに有機無農薬のチューリップ栽培や

ルバーブ・ジャム工場で雇用を創出、「核燃に頼らない村づくり」と持続可能な未来を求めて
チャレンジし続けている。映画『六ヶ所村ラプソディー』にも登場し、その生き方が多くの人々の
共感を呼んだ著者初の書き下ろし奮闘記!

http://www.kageshobo.co.jp/main/books_individual/rokufuru.html

◆◆目次◆◆

プロローグ

Ⅰ ふるさと六ヶ所村/離郷  
  六ヶ所という村/「巨大開発」の歴史/「原子力半島」へ/六ヶ所村のいま/
  幼少時代の六ヶ所村/開拓時代の話/三沢の親戚へ/集団就職――東京へ/
  東京での暮らし/結婚、そして出産/暗転/再出発/たまの帰省/奪われ、破壊された村

Ⅱ チェルノブイリ/帰郷 
  田舎暮らしへ/帰郷の決意/農業者としての引継ぎ/帰郷したころの六ヶ所村

Ⅲ 運動経験――仲間たちと
  初めて集会へ/反核燃情報誌「うつぎ」の発刊/情報誌「うつぎ」より(1)/
  「花とハーブの里」設立と「牛小舎」/情報誌「うつぎ」より(2)

Ⅳ 運動と家族と 
  父と母との最期の時間/帰郷してからの子どもたち/夫は

Ⅴ 出会い――しなやかに抵抗する人々
  出会い/すてきな女性たち/先行世代の運動者たち

Ⅵ 『六ヶ所村ラプソディー』旋風
  鎌仲ひとみ監督との出会い/映画完成――押し寄せる人々/地元の支援者たち

Ⅶ 「牛小舎」春秋
  「牛小舎」の冬/日々のきびしい労働の中で/公安/花と歌と阻止線と/「逮捕」の周辺/
  古靴作戦/村の選挙/近所づきあい/「牛小舎」から「スローカフェぱらむ」へ/贅沢な休息

Ⅷ 再処理工場、稼働
  ウラン試験開始/頻発するトラブル――試運転終わらず/核のゴミ/
  回収できるのにばらまかれる放射能/放射能は少量でも危険/防災対策は/
  大規模な事故とその隠蔽/日々被ばくの危険に晒される労働者/海に流される放射能/
  空へ放出される放射能

エピローグ――未来へ
  「農」に生きる日々の生活/地元の雇用創出を目指して/本当の敵はだれ?/
  「自立」して生きるとは/"持続可能"な生き方を選べるのが「田舎」/これからの運動/
  「花の森」で/「ハチドリのひとしずく」のように
     *
付1 再処理工場から放出される放射能と予想される被ばく
付2 六ヶ所再処理工場 最終試験開始後のトラブル等年表
     *
あとがき


[編集者よりひとこと]

 六ヶ所村の核燃反対運動の、いまや唯一となった地元の拠点を提供しながら、全国の仲間と20年にわたり再処理工場の建設・稼動中止を求めて闘ってこられた菊川慶子さん。 その穏やかな外見からは想像もつかない意志の強さ、信念に貫かれた生き方が多くの人々の共感を呼んで、老若男女が六ヶ所村の菊川さんを訪れるようになりました。

 本書には、菊川さんの幼少時代、村が子どもたちの楽園だった頃の回想や、サハリンで育った祖父や父母の思い出、家族への思いなどを織り込みつつ、また六ヶ所村が「むつ小川原開発」と「核燃」という二つの国策に翻弄され続けてきた歴史を概観しながら、20年にわたる核燃との闘いの記録と、希望としての六ヶ所村の未来像が、やわらかな文体で綴られています。

核燃料サイクルという国策に対する少数の個人の闘いは、まさに重戦車に素手で立ち向かうようなものだったろうことは想像に難くありません。本書の読者は、「ふるさとを放射能で汚されたくない」という素朴な思いから始まった闘いが、菊川さんという個人に強いた犠牲の大きさについて、思い馳せることになるでしょう。

 それは決してヒロイックな闘いではありませんでした。ですが、そんなささやかな抵抗の火を灯し続けた結果、気づきや励ましを得て、国のエネルギー政策=原子力推進政策に疑問を抱き、自らの主体的責任で動き始める市民が日本各地に生まれ続けていることも、また事実です。

 中学を卒業してから集団就職で東京に出てきた菊川さんは、1990年に六ヶ所村にUターンし、93年に「花とハーブの里」を開設、「核燃マネー」に頼らずに生きていく道を模索し続けてきました。試行錯誤を重ねて有機無農薬のチューリップを育て、いまでは6万本の花を咲かせて開催されるチューリップまつりは、地元の風物詩といわれるまでになっています。

 また、核燃の事業主・日本原燃に異議申し立てができる人を一人でも増やしたい、そのためにも地元の雇用を少しでも増やそうと、ルバーブやブルーベリーを無農薬で育て、ジャム工場を造るなどして、ついに今年は地元の女性3人を雇うという快挙を達成できたそうです。

 六ヶ所村は、いまでは「核燃反対」の声を上げること自体が困難な、名実ともに「核燃城下町」と化していますが、「核燃に頼らない村づくり」を掲げた菊川さんの日々のユニークなチャレンジは、都会に生活する人々の日常を問い、本当の豊かさとは何か、を考えさせてくれます。

 折から「再処理工場の完工2年延期、4千億円増資」の報が届きました。客観的に見ても、技術力を結集しいくら巨費を投じてもまともに動かすことのできない「放射能ばらまき工場」=再処理工場については、根本的に見直すべき時期に来ているのではないでしょうか。今がその好機ではないかと思われます。

(2010年9月 松浦弘幸)

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鎌仲監督は、涙なしには読めない本です、と紹介されていました。

  ぜひとも、お買い求めください。おといあわせは、こちら。

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◆影書房◇
〒114-0015
東京都北区中里3-4-5 ヒルサイドハウス101
TEL03-5907-6755 FAX03-5907-6756
e-mail : kageshobo@ac.auone-net.jp
URL : http://www.kageshobo.co.jp
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staff コハラ

 



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