「上関原発建設中止を求める、ジャーナリスト・言論文化人の会」の緊急声明
生物多様性を論じる国際会議、COP10開催中の上関・田ノ浦の状況を受けて、たくさんの人たちが立ち上がり、行動を起こしています。
DAYSから視る日々
【緊急・転送希望】上関原発反対声明文
http://daysjapanblog.seesaa.net/article/166265180.html
内閣総理大臣 殿
経済産業大臣 殿
㈱中国電力 殿
「上関原発建設中止を求める、ジャーナリスト・言論文化人の会」の緊急声明
私たちは、山口県上関町田ノ浦に、中国電力が上関原発を建設しようとして、いよいよ埋め立て工事に乗り出したことを知り、いてもたってもいられず、工事の中止を求める緊急声明文の発表を決定しました。
上関原発が建設されようとしている田ノ浦は、希少動物の宝庫として知られています。
生物多様性のモデル地区と言われるこの地域は、瀬戸内海でも珍しく自然海岸が残されてきた地域でもあります。そのためここには多くの天然記念物や希少生物が息づいています。
原発に最も近い、対岸の祝島の漁民は、30年間近くも建設に反対し続けてきました。それは子孫に豊かな自然を残したいという思いからのことです。
私たちが失おうとしている自然は、かけがえのないものであり、失うと取り返しのつかないものです。
しかも今中国地方で、原発建設を強行しなければ電力が不足するという報告もありません。
この一帯が地震帯であることも、私たちが反対する理由の一つです。
ひとたび事故が起これば、それは上関町だけの問題ではなく、山口県、そして中国地方から四国・九州・関西にまでまたがる広域の問題となることは、25年前に起こったチェルノブイリ原発事故が実証しています。
中国電力には、田ノ浦の埋め立てをすぐに中止し、自然と未来を破壊する原発の建設計画を放棄するように求めます。
政府には、原発推進政策を直ちに転換して、自然エネルギー推進政策をとるよう求めます。
2010年10月17日
呼びかけ人
広河隆一(DAYS JAPAN編集長) 平井康嗣(週刊金曜日編集長)
ジャーナリスト・言論文化人による賛同人リスト一部(2010年10月19日)
1 アイリーン・美緒子・スミス(環境ジャーナリスト)
2 青木 理(ジャーナリスト)
3 青山貞一(東京都市大学環境情報学部教授)
4 明石昇二郎(ルポライター)
5 浅野健一(同志社大学教授)
6 天笠啓祐 市民バイオテクノロジー情報室)
7 雨宮処凛(作家・『週刊金曜日』編集委員)
8 アンドリュー・デウィット(立教大学教授)
9 飯田哲也(環境エネルギー政策研究所 所長)
10 池田佳代(OurPlanet-TV理事)
11 池田香代子(翻訳家)
12 石井千春(通販生活編集長)
13 石川逸子(詩人)
14 石川文洋(写真家)
15 石坂 啓(マンガ家、『週刊金曜日』編集委員)
16 井田徹治(環境ジャーナリスト)
17 伊田浩之(『週刊金曜日』企画委員)
18 市野和夫(元愛知大学教授)
19 井上澄夫(フリージャーナリスト)
20 今中哲二(京都大学原子炉実験所)
21 岩本太郎(ライター)
22 上野 蓮(ライター)
23 鵜飼 哲(一橋大学教員)
24 宇野八岳(フォトジャーナリスト)
25 魚住葉子(DAYSJAPAN)
26 温野まき(フリーライター・編集者)
27 大石芳野(フォトジャーナリスト)
28 岡 真理(京都大学教員)
29 葛城貞三(立命館大学先端総合学術研究科)
30 加納実紀代(敬和学園大学教員)
31 鎌仲ひとみ(映像作家)
32 鎌田 慧(ルポライター)
33 神尾 京子(編集者)
34 川田マリ子(日本ジャーナリスト会議)
35 川田豊実(日本ジャーナリスト会議)
36 川口直美(元TBSテレビプロデューサー)
37 川崎 陽子 (環境ジャーナリスト)
38 熊切圭介(フォトジャーナリスト)
39 紅林 進(フリージャーナリスト)
40 黒田光太郎(名城大学教授)
41 桑原ヒサ子(敬和学園大学教員)
42 小出裕章(京都大学原子炉実験所)
43 河野 昭一(京都大学名誉教授、国際自然保護連合生態系管理委員会 北島アジア地域担当・副委員長)
44 紺野茂樹(哲学・倫理学研究者)
45 コリン・コバヤシ(グローバル・ウォッチ・パリ)
46 斎藤貴男(ジャーナリスト)
47 崎山比早子(高木学校)
48 佐高 信(評論家・『週刊金曜日』編集委員)
49 佐藤秀明(写真家)
50 清水昭信(元名古屋市立大学教授)
51 志葉 玲(フリーランスジャーナリスト)
52 芝野由和(長崎総合科学大学長崎平和文化研究所)
53 白石 草(ビデオジャーナリスト/OurPlanetTV代表)
54 辛 淑玉(人材育成コンサルタント)
55 菅波 完(高木仁三郎市民科学基金事務局)
56 杉村 使乃(敬和学園大学)
57 杉村 昌昭(龍谷大学教授)
58 砂川 浩慶(立教大学准教授)
59 鈴木邦男(著作家)
60 高橋 巌(日本大学教員)
61 高橋邦典(フォトジャーナリスト)
62 高島伸欣 (琉球大学名誉教授)
63 龍村ゆかり(ドキュメンタリー映画プロデューサー)
64 田中三彦 (著述家・翻訳家)
65 田島泰彦 上智大学教授
66 武田 俊輔 (滋賀県立大学 人間文化学部 地域文化学科 講師)
67 田沼武能 (写真家)
68 寺尾光身 (名古屋工業大学名誉教授)
69 どい かや(絵本作家)
70 東条雅之 (ジャーナリスト)
71 豊田直巳(フォトジャーナリスト)
72 中川 敬(ミュージシャン/ソウル・フラワー・ユニオン)
73 中川真希(役者)
74 中嶋啓明 (通信社記者)
75 那須圭子(フォトジャーナリスト)
76 中野佳裕 (立命館大学客員研究員)
77 成田俊一(ジャーナリスト)
78 西尾漠(原子力資料情報室共同代表、はんげんぱつ新聞編集長)
79 西谷 修(東京外国語大学教授)
80 仁藤 万友美(女性のためのすずめの木相談室)
81 丹羽 理(フォトジャーナリスト)
82 野村修身(市民情報研究所)
83 野田隆三郎(岡山大学名誉教授)
84 ノーマ・フィールド(シカゴ大学)
85 橋本 佳子 (プロデューサー)
86 橋野高明(同志社大学人文科学研究所研究員)
87 長谷川公一(東北大学大学院教授(環境社会学))
88 羽生のり子(在仏ジャーナリスト)
89 樋口健二(フォトジャーナリスト)
90 平野裕二(編集者)
91 布施祐仁(ジャーナリスト)
92 広瀬 隆(作家)
93 福島菊次郎(フォトジャーナリスト)
94 古居みずえ(フォトジャーナリスト)
95 星川 淳(作家・翻訳家)
96 細川弘明(京都精華大学教員)
97 本多勝一(『週刊金曜日』編集委員)
98 前田実津(フォトジャーナリスト)
99 松崎菊也(戯作者)
100 三品真美(歌手)
101 宮崎 慈(京都反原発めだかの学校)
102 宮永正義(あいち自然ネット会長)
103 宮本ゆき(Assistant Professor DePaul University)
104 室田元美(フリーランスライター)
105 森 達也(映画監督・作家)
106 森住 卓(フォトジャーナリスト)
107 八柏龍紀(批評家(社会哲学))
108 山口正紀(ジャーナリスト)
109 山口泰子(ふぇみん婦人民主クラブ)
110 山口智美(モンタナ州立大学社会学・人類学部教員)
111 横田 一(フリー記者)
112 横堀幸司(映像作家)
113 吉池俊子(アジア・フォーラム横浜)
114 ヨシノユギ(立命館大学先端総合学術研究科)
115 竜頭万里子(エニアグラム性格学講座・主宰)
116 綿井健陽(フリージャーナリスト)
117 綿貫礼子(サイエンスライター)
118 椎名誠(作家)
119 渡辺一枝(作家)
120 渡辺葉(翻訳家)
121 辻 信一(明治学院大学教員)
このほか約200 人の方にご賛同頂きました。10月19日現在
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上関原発建設計画:英字紙に意見広告を 反対の市民団体、カンパ呼びかけ /広島
http://mainichi.jp/area/hiroshima/news/20101009ddlk34040697000c.html
広島・上関リンク 公式ブログ
http://ameblo.jp/nonukekaminoseki/
今日のインターナショナル・ヘラルド・トリビューンに新聞広告が掲載されました!!!
http://ameblo.jp/nonukekaminoseki/entry-10680335700.html
以下、声明内容(日本語訳)と現在の賛同団体です。
呼びかけ発起人 湯浅正恵
<日本語訳>
生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)参加者に向けての
広島・上関リンクと連帯する国際共同声明
広島の近くに建てられようとしている原子力発電所が、生物多様性を深刻な危機に陥れています。日本で開催されるCOP10で重要協議事項として取り上げてください。
広島に本社を置く中国電力株式会社が、瀬戸内海国立公園の生物多様性のホットスポットである上関に原子力発電所を建設しようとしています。この計画は次のことにより、生命にとってかけがえのない環境を取り返しのつかないほど破壊する可能性があります。
・ 海上の埋め立て
・ 海水温上昇
・ 壊滅的地震災害のリスク(予定地における多くの活断層の存在)
私たちは放射能汚染や低線量放射能による内部被曝についても憂慮しています。
私たちはCOP10参加者に、この上関原子力発電所を今回の会議の論点とすると同時に、
日本政府が真剣に生物多様性保全への政策を実施するよう強く働きかけることを要請します。
http://ameblo.jp/nonukekaminoseki/entry-10678414280.html
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現在の上関原発建設予定地・田ノ浦などの最新情報は、こちらをごらんください。
祝島島民の会blog
http://blog.shimabito.net/
スナメリチャンネル
http://www.youtube.com/user/hakunamatataTJ
上関原発を建てさせない 祝島島民の会ホームページ
http://shimabito.net/
UraUraNews
http://iwaijima.jugem.jp/
虹のカヤック隊ブログ
http://ameblo.jp/nijinokayaker/
Stop 上関原発
http://stop-kaminoseki.net/
7 generations walk blog
http://blog.7gwalk.org/
コメント[1]
電気の大切や地元の意向をもっと聞いて欲しいと思います。
電気の安定供給や地域や国家の将来に対して分かりやすい説明をしないと、綺麗な景色を守りたいだけでは、説得力に欠けます。
瀬戸内海の環境を良くするには瀬戸内海の底から考えることが必要です。
Posted by スナメリ at 2010年10月24日 08:50