2011年3月27日

【4/3~緊急上映】『六ヶ所村ラプソディー』『ヒバクシャ 世界の終わりに』 @渋谷UPLINK FACTORY


皆さまからの強いご要望にお答えして、この度渋谷のUPLINK FACTORYにて
『ヒバクシャ 世界の終わりに』と『六ヶ所村ラプソディー』、さらにこの映画ににお
さまりきらなかった、その後の六ヶ所村を追いかけた取材レポートをまとめた『六
ヶ所村通信 no.4』も加えて、鎌仲ひとみ特集として上映することになりました。

この機会に、原子力発電について、核放射能汚染の危機について、事実を知り、
これから未来に向けてどうしたらいいのかを考えてみて下さい。

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緊急!鎌仲ひとみ監督特集 4/3(日)~15(金)@渋谷UPLINK FACTORY
http://www.uplink.co.jp/factory/log/003944.php


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311以後を生きる

福島原発の事故によってすでに膨大な放射性物質が環境に放出されてしまった。
放射性物質は自然循環に入り込み、私たちの元へとやってきた。
「ヒバクシャー世界の終わり」で私はヒロシマ・ナガサキ以降にうまれた新しい「ヒバクシャ」にイラクで出会った。
石油争奪戦争に打ち込まれた原子力産業のごみから作られた劣化ウラン弾がイラクの子供たちから命を奪っていた。
遠いイラクで起きていることと私たちが日本で毎日電気を使う生活がつながっていることをあまりにも多く人々が知らなかった。
原子力発電に頼ることの内実、意味を「六ヶ所村ラプソディー」で問いかけた。
原発の正体、放射能汚染の危機を知ってもらいたかった。
そして、「ミツバチの羽音と地球の回転」で原発から足を抜く希望を描いた。
希望へと至る道程には絶望が埋め込まれている。そこを経ることなくして希望を手にすることはない。この映画を観て311以降に
生きることの意味を見出していただきたい。
そして考えていただきたい 私たちはこれから何をするのかを。

メッセージ:鎌仲ひとみ


【上映作品】
『六ヶ所村ラプソディー』
『六ヶ所村通信no.4』
『ヒバクシャ~世界の終わりに~』

日時:4/3(日)~4/15(金)
料金:一律¥1,000

【劇場】渋谷UPLINK FACTORY
http://www.uplink.co.jp/factory/log/003944.php
渋谷区宇田川町37-18
03-6825-5502

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【上映スケジュール】
『六ヶ所村ラプソディー』
4/3(日) 10:45
4/4(月) 13:15
4/5(火)・4/6(水) 10:45
4/7(木) 13:15
4/8(金)・4/9(土) 10:45
4/10(日) 13:15
4/11(月)・4/12(火) 10:45
4/13(水) 13:15
4/14(木) 10:45/15:30
4/15(金) 10:45

『六ヶ所村通信no.4』
4/3(日) 13:15
4/4(月) 15:30
4/6(水)・4/8(金)・4/9(土) 13:15
4/11(月)・4/14(木)・4/15(金) 13:15

『ヒバクシャ~世界の終わりに~』
4/4(月) 10:45
4/5(火) 13:15
4/7(木)・4/10(日) 10:45
4/12(火) 13:15
4/13(水) 10:45


『六ヶ所村ラプソディ-』(2006年/119分)  監督:鎌仲ひとみ

2004年、六ヶ所村に原発で使った燃料からプルトニウムを取り出す再処理工場が完成した。
この工場の風下には豊かな農業地帯が広がっている。菊川さんは12年前からチューリップ祭りを開催し、再処理計画に反対し、くらしに根ざした運動を実践している。
隣接した村々で農業を営む人々、特に有機や無農薬で安心、安全な作物を作ってきた農家もまたこの計画を止めたいと活動している。
一方、六ヶ所村の漁村、泊では職を失った漁師の雇用問題が深刻だ。村はすでに再処理を受け入れ、経済的にも雇用の面でも必要だという考えが行き渡っている。
2005年、イギリスの再処理工場で事故が起きた。取材で見えてきたのは事故の影響よりも、44年間日常的に放出されてきた放射性物質の行方だった。
圧倒的な力と経済力に、普通の人々はどうやって立ち向かっていけばいいのだろうか。その取り組みを、人々の営みをそしてそれぞれの選択を見つめてゆく。


『六ヶ所村通信no.4』(2008年/75分)  監督:鎌仲ひとみ

六ヶ所村通信と題して、映画の製作過程をビデオレターのようにお届けすることにしました。映画を一本完成させるには長い期間が必要です。その間、状況も変化していきます。
私共はシナリオのない映画を作っておりますので、私自身も映画がいったいどこへ着地するのか解りません。そんな風に一見何気ないような日常に寄り添いながら作った、「六ヶ所村ラプソディー」を観て下さった方々が、自分自身の意志で様々なアクションをおこし始めました。それは私の予想を遙かに超えた規模であり、深さを持ったものでした。
映画が現実そのものに関わり、現実が動き始めたその瞬間を記録しようと再び、通信のかたちで皆様にお届けすることにしました。
今回の通信no.4 は2007年8月から2008年2月の終わりまでの取材スケッチです。


『ヒバクシャ~世界の終わりに~』(2003年/117分)  監督:鎌仲ひとみ

世界で初めて原爆が投下されてからすでに57年、経った。ヒバクシャはこの57年をどう生きてきたのだろうか。原爆の体験はこの間、日本や世界の人々と共有されてきただろうか?ヒバクシャとはどのような存在なのだろうか?
この疑問は98年、イラクを訪れ、湾岸戦争で使われた劣化ウラン弾により白血病を病んだ多くの子供達に出会ったことから始まった。彼等は世界から隔絶し、自分に何が起きたのか語る言葉を持たず、十分な医療もなく、そして私の目の前で亡くなって行った。その中の一人、14才の少女、ラシャは「私を忘れないで」とメモを手渡した。ここから私のヒバクシャの声を聞く旅が始まった。
広島で被爆した医師、肥田舜太郎は85才の今もヒバクシャの医療と人権の回復に情熱を傾けている。被曝体験から肥田医師は微量の放射能がもたらす危険を訴えてきた。肥田医師の活動を通して、人類史上稀に見る悲惨な体験から日本のヒバクシャが獲得した、アイデンティティ、そしてその魂のメッセージを探る。
また一方で肥田医師の警告する微量放射能の被害は核開発、核実験、原発によって世界に拡散している。長崎に投下された原爆のプルトニウムを生産したアメリカのハンフォードでは50年以上も大量のプルトニウムを製造する過程で世界でも最大量、高濃度の核廃棄物の汚染にさらされてきた。そこに住む住民もまたこれらの放射能によってヒバクシャとなっている。
この映画では核の被害者を等しくヒバクシャと呼びたい。放射能は目に見えないが確実にこの世界を汚染し続けている。だからこそ、今、ヒバクシャの声に未来へのメッセージに耳を傾ける。

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コメント[1]

失礼ながら監督に共感出来る所と出来ない所を書かせて頂きます。
世の中に対して放射能は怖いものであると言い続ける事は大事ですし、言い続ける事は必要だと思っています。
しかし核が悪い物だと仰られる意見には賛同しかねます。
本当に核エネルギーが悪いものなのでしょうか?
核に対するリスクを正しく認識して使う事が出来れば、自然に影響される事が少ない効率的なエネルギーなのです。
今の日本では電力会社や一部の得をする人たちがリスクを十分に考慮せず、簡単に原発を作ってしまう事に問題があるのです。
これこそが根本的な課題だと思っています。

長文失礼致しました。