『100,000年後の安全』監督シンポ アーカイブ
先日お知らせしたシンポジウムのレポートとアーカイブが公開されていますので、お知らせいたします。
大変好評で、興味深い内容でした。ぜひお読みください。ご覧ください。
http://www.webdice.jp/dice/detail/3353/
映画『100,000年後の安全』のマイケル・マドセン監督が来日、昨日12月19日にUSTREAMでのシンポジウムに池田香代子、鎌仲ひとみ、高橋健太郎、佐藤潤一、小嶋裕一各氏とともに出演しました。
監督はこの後、12月21日(水)渋谷オーディトリウムでのトーク付上映会に登壇する。
今回行われたシンポジウムには、マドセン監督に加え、ドイツ文学翻訳家・口承文芸研究家の池田香代子氏、『六ヶ所村ラプソディー』『ミツバチの羽音と地球の回転』他の映画監督鎌仲ひとみ氏、文筆家・音楽評論家で市民側の科学技術情報の発信を検証する目的で設立されたNPO団体APAST理事の高橋健太郎氏、グリーンピースジャパン事務局長の佐藤潤一氏、ジャーナリスト津田大介氏のデータマンである小嶋裕一が参加。「十万年という想像出来ない未来を作り出した人間の十年後...」というテーマで議論が交わされた。当日の模様はアーカイブで視聴可能となっている。
(「日本では政府や東電の発表に嘘がある事が分かっていても、それに抗議する人が非常に少ないです」という問いに)
「日本は民主国家ですよね。それはミステリーです!」 (マイケル・マドセン)
「現在、汚染された土の仮置き場すら決まってない。日本にオンカロのような所をどう作るのが問題だ」(小嶋裕一)
「日本人が一番力を出す所で一番権力が使っているのが、愛国心、愛郷心。献身的な気持ちは残っているが、諸刃の剣。良くなるために自分を捧げる行為の結果が戦争で、今回の事故でも利用されている」 (鎌仲ひとみ)
「科学的社会的合理性に基づく判断は日本ではものすごく教育されている、だからこそテクノロジーを発展させ利益を出せる社会を作るには洗練されていて、今の日本がある。ただ欧州では一方で個人の倫理観というもののバランスあるが、日本ではこちらが欠けているのではないか」(高橋健太郎)
「私は『100,000年後の安全』を見て、哲学倫理を感じた。でも出てくる科学者は科学。監督としての思考が伝わってくる、その齟齬が非常に面白い」(池田香代子)
「欧州のような民主主義への戦いという観点が根付いてないので、本当の民主主義や自分の意見の体現について学ばずに表面的にきたのが今まで。原発事故も観客席というのが当たり前になっている」 (佐藤潤一)
12月21日渋谷オーディトリウムでのトークセッション付上映では「はんげんぱつ新聞」編集長の西尾漠氏を迎え、USTREAMシンポジウムとはまた異なる角度からの対談が期待される。イープラスでの前売発売は終了しているため、現在アップリンクでメールにて当日21日の昼12時まで予約を受付中、会場受付にて当日券も発売される。
当日はバリアフリー上映となっており、ご希望の方は副音声で映画を鑑賞することができる。
また会場では12月23日にリリースされるDVDも先行販売。今回の日本版では日本語吹替版に田口トモロヲ氏を起用、視覚障害者のための日本語音声ガイドも完備されている。
▼映画『100,000年後の安全』監督来日緊急シンポジウム・アーカイブ
http://www.ustream.tv/recorded/19251141
(写真はWEBより)
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イベント情報
『100,000年後の安全』マドセン監督×西尾漠トーク付上映会
日時:2011年12月21日(水)
19:00開場/19:30上映開始 21:00トーク開始(~1h)
会場:オーディトリウム渋谷(東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 2F)[地図を表示]
ゲスト:マイケル・マドセン(本作監督)、西尾漠(「はんげんぱつ新聞」編集長)、他
料金:1,500円
★ご予約も承っております(当日会場にて料金をお支払い下さい)
※ご予約は21日12:00まで受付中
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ぜひ、この機会にマドセン監督のお話を聞かれませんか。
DVDも発売されるとのこと、予告編もご覧ください!
http://www.webdice.jp/dice/detail/3353/