2012年3月27日

「ミツバチ」上映会収益から、被災地を支援する活動への寄附のご報告


昨年の大震災以降、本当に数多くの上映会を全国各地で開催していただきました。
中には、500名以上も来場があった大規模な上映会も。
じゅうぶん余裕のあった上映会の中には、その収益の一部をすすんで東北、福島、祝島を応援する活動へ寄附された方も沢山いらっしゃいました。
私たちは映画を製作し上映を続けることしかできず、直接に現地の方々のお役に立てるわけではありませんが、映画をきっかけとしてこうして全国の皆さまの関心が高まり、間接的に支援に関わらせていただけた、ということに心より感謝いたします。

ただ・・・「ミツバチ」として、もう少し何かできることはないだろうか?
改めて、監督とスタッフと皆でこれまでを振り返りました。

話し合いの末、この1年で私たちに寄せていただいた上映料やカンパの一部を、東日本大震災の被災地や、福島をはじめとする子ども達を守る活動へ、寄附をさせていただくことにいたしました。
寄付先については、色々な活動が展開中で迷いましたが、監督が映画にこめてきた思い、活動の具体性、現場を知る監督の実感などを踏まえ、相談を重ねた上で、今回は下記の3団体様に決めさせていただきました。

以下のとおり内訳とそれぞれの活動内容についてご報告いたします。


総寄付額   160万円


■【子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク】:60万円


福島の子ども達を放射能から守りたい!と、その影響に不安を持つ父母の方々が集まり発足した団体です。
「知識普及」「防護」「避難・疎開・保養」「除染」の4つの基軸にのっとり、2011年5月以降活動を続けてこられました。
福島県ではインターネット普及率が30%台のため、紙のリーフレット配布や講演会、パネル展示などで放射能に対する知識普及につとめたり、不安を抱く人たちの情報交換や相談の場や防護について知識を深める場の設定、安全を確認された野菜のみを販売するカフェの経営など、現地の人たちの暮らしの実情にできるだけよりそいながら、「子どもを守る」ための具体的な方策をすすめてきました。
今年度は、より具体的に、より丁寧に地元の方々と寄り添うことを目指しながら、「知識普及」「防護」「避難・疎開・保養」に関する活動を継続予定です。

■【つながり・ぬくもりプロジェクト】:50万円


「ミツバチ」にも出演された飯田哲也さんが所長を務める環境エネルギー政策研究所(ISEP)主導による本プロジェクト。
自然エネルギーの普及と実用化に向けて尽力する21の団体のご協力のもと、震災後、送電インフラが破壊されてしまった被災地でいち早く、
太陽光発電200ヶ所
太陽熱温水器40ヶ所
バイオマス7ヶ所(2月14日時点)
を設置し、避難所や仮設住宅に暮らす方たちに電気とお風呂のあるあたたかな暮らしを提供されてきました。
今後も、自然エネルギーのより一層の活用と、地域のエネルギー自立を目指し、活動は継続されます。
ミツバチの収益は、街頭を設置するプロジェクトに使用される予定です。

■【NPO法人TEAM二本松】:50万円


二本松市で幼稚園を営む、真行寺副住職の佐々木道範さんが、ご家族を守りたい一心で食品放射能測定を始められたのをきっかけに、継続的に測定事業を行うNPO法人が立ち上がりました。
今回の寄附をきっかけに、「ミツバチ」事務局もその会員として登録していただきました。
会員になると、会報として牛乳等の測定結果の報告、希望する牛乳の無力測定サービスを受けることができます。
専用の機械の購入・メンテナンスにかかる費用や、毎日の測定にかかる労力は決して小さいものではありませんが、今後も、放射能の不安がなくならない限り、半永久的に測定事業は継続します。

★理事の佐々木さんは、鎌仲ひとみ監督次回作にも出演され、その胸中を沢山伺いました。
こちらの詳細についても近日中に発表いたしますので是非ご注目下さいませ!

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