鎌仲ひとみ監督作品
まもりたい!未来のために
4人の医師が語る経験・広島-チェルノブイリ-イラク-福島
4/28~ 3週間、渋谷アップリンクにて、
DVD発売記念上映決定!(上映時間は調整中)
http://www.uplink.co.jp/factory/log/004405.php
DVD発売の詳細につきましては「内部被ばくを生き抜く」公式サイトにて近日発表いたしますので、このミツバチ@staff blogにご注目ください!
【未知なる危機に備えて・・・鎌仲ひとみ監督からのメッセージ】
2011年3月に起きた東日本大震災によって原発が4つも爆発してしまった、その後の世界に私たちは生きている。大量の放射性物質が放出され、 広範囲に拡散したことは解っているが、ではどれだけ出たのか実は正 確な情報がない。放射性物質は環境に溶け込み、生態系に入り込んだ。 呼吸や汚染された水・食品を通じて引き起こされる内部被ばくは、この時代に生きる私たち全員の問題となった。 これからいったい何が起きるのか、正確に予測できる人は実はいない。 ただできることはありとあらゆる情報と可能性を吟味して、「命」を守る努力をするということだ。放射能は様々な局面で「命」の脅威となりえる。 私たちは生き抜かねばならない、そのためのささやかな助けになればとこの作品を作った。
□日時:4/28(土)~5/4(金祝) 連日14:50 ※4/30(月祝)のみ10:15
5/5(土)~ 連日12:40
□料金:当日一般¥1,500/学生¥1,300(平日学割¥1,000)/シニア・UPLINK会員¥1,000
トークショー開催!!
初日4/28(土) 14:50の回終了後
ゲスト:小泉修吉氏(「グループ現代」会長、『内部被ばくを生き抜く』プロデューサー)ほか(予約できます)
予約方法
初日トーク付き上映への参加予約をご希望の方は、
(1)お名前
(2)人数 [一度のご予約で3名様まで]
(3)電話番号
以上の要項を明記の上、
件名を「予約/4月28日『内部被ばくを生き抜く』上映+トーク」として、
factory@uplink.co.jpまでメールでお申し込み下さい。
『内部被ばくを生き抜く』(2012/カラー/デジタル/Hivision/約80分)
監督:鎌仲ひとみ
プロデューサー:小泉修吉
助監督:澤口佳代
撮影:岩田まき子
編集:青木 亮
音楽:Shing02
製作・発売・配給:株式会社 環境テレビトラスト
【グラデーションの世界】
「内部被ばく」に関しては、低線量の放射線は安全であるからに始まって、どんな微量でも身体の中に入った放射性物質は危険である、まで異説、異論がこの世界には存在する。それはまさしくグラデーションのような世界に見える。放射能汚染もまた、まだらなグラデーションを地上に描い ている。私は放射能汚染を受けた現場で生きる世界中の人々の取材を通して、データにはならないが、現場には確実に被害を受け苦しんでいる人々がいることを身をもって経験した。そんな現場で実際に被ばくに関する医療活動を継続してきた4人の医師にこれからどう対処していけばいいのか、問いかけることにした。
年齢も経歴も違う4人の医師がこれまで内部被ばくに関して積み重ねてきた体験や研究は重なるところもあれば重ならないところもある。内部被ばくの影響は複雑で未知の部分も多い。それでも、この4人の医師の声に耳を傾けることで情報が混乱する中でも、自分にとっての立ち位置を見定めていただきたい。福島・二本松に生き続けることを決めた一家も登場する。現場の声を聞くことをまず一番に大事にしたいと思ったからだ。暮らし、家族、地域、など生身の人間の未来を配慮することなしに被ばくは語れない。どうやったらこの「内部被ばくの時代」を私たちは生き抜くことができるか、最前線で格闘する人々の声に耳を傾けた。
【4人の医師】
肥田舜太郎(被爆医師)
内部被ばくに警鐘を鳴らして66年。
広島で27歳の時に軍医として原爆に遭う。以来、内部被ばくの実相を追い求めて今年で95歳。戦後、一貫して被爆者医療に尽力し、世界で最も多く被爆者を実際診察してきた実績を持つ。今も請われて日本中で講演を行っている。
4/7よりアップリンク、他にてドキュメンタリー映画『核の傷:肥田舜太郎医師と内部被曝』公開。
鎌田實(諏訪中央病院名誉院長/チェルノブイリ連帯基金代表/日本イラク医療支援ネットワーク代表)
白血病やがんの子ども達のために働き続ける医師。
チェルノブイリへこの20年で94回も医師団を派遣した。2004年からはイラクの白血病やがんの子ども達に特化した医療支援を開始。 福島事故を受けて活動を福島へと展開中。
児玉龍彦(東京大学アイソトープ総合センター長)
福島の現場で動き発信する医師。
放射線治療の専門家。福島原発事故の後、国会に参考人として招聘され、政府の対応を厳しく批判したことで注目された。目下、福島の自治体と連携して除染活動を進めつつ、内部被ばくが細胞に与える影響を独自に研究し始めている。
スモルニコワ・バレンチナ(小児科医)
チェルノブイリで臨床医45年。
チェルノブイリ原発から100キロほど離れたゴメリ州で45年間、小児科の臨床医として働いてきた。チェルノブイリ事故の影響を受けた子ども達の医療に献身してきた。