2012年5月24日

東海村上映会、大成功! [ メディア掲載, 上映会レポート ]

5月19日、茨城県の東海文化センターでの上映会、新聞各紙が詳しく報道してくれています。是非お読みください!

 東海村村上村長と鎌仲監督のトークは、こちらでご覧になれます!

http://www.ustream.tv/recorded/22688115

 

映画で原発考える トークセッションに560人 東海
村上村長と鎌仲監督討論(茨城新聞)
http://ibarakinews.jp/news/news.php?f_jun=13374486774384

原発建設に反対する住民や海外のエネルギー事情を描いたドキュメンタリー映画「ミツバチの羽音と地球の回転」の鎌仲ひとみ監督と東海村の村上達也村長のトークセッションが19日、同村船場の東海文化センターで行われ、2人は今後の原子力やエネルギー政策について討論した。訪れた市民たちは熱心に耳を傾け、今後の取るべき行動について考えた。

トークセッションは、村内外で活動する四つの市民グループが、東海第2原発の在り方を考える機会をつくろうと、上映会とともに企画。当日は約560人が来場した。

村上村長は討論に先立ち、山口県上関町の原発建設計画に反対する祝島を描いた同映画を観賞。「命や自然を優先する新しい価値観を見いだそうとする内容に希望を感じた。現在の市民運動と共通点がある」と感想を述べた。

2人はこれまでの避難計画や、廃炉方針を明確にしない国の姿勢を批判。脱原発のプロセスについて、村上村長は「安全基準を明確にした上で原発を評価し、順次停止していく」と述べたのに対し、鎌仲監督は「現在も電力は足りており、原発は止めておくべき」と指摘し、市民一人一人が原発問題を考え、声を上げて変えていく必要性を説いた。

来場した水戸市新原、大学生、斎田菜穂さん(20)は「福島第1原発事故後、私たちはどのような行動をしていくべきかを考えていきたい」と感想。原子力関係の仕事をしているという日立市大久保町、山口義文さん(53)は「抽象的な発言が多かった。細かいデータを示し説明してほしかった」と話した。


 

●「原発廃止へ障害はない」
鎌仲監督と村上村長が対談-東海村 (常陽新聞)
http://www.joyo-net.com/kako/2012/honbun120520.html

未来のエネルギーについて問い掛ける映画 「ミツバチの羽音と地球の回転」 (同上映会実行委員会主催) の上映と、 同映画の鎌仲ひとみ監督と東海村の村上達也村長のトークセッションが19日、 同村船場の東海文化センターで開かれた。 村上村長は会場からの質問に答える形で、 「雇用や財源などの課題を問われる。 道ならしは必要だが、 原発廃止への障害はない」 と述べ、 鎌仲監督は 「政治家は少しも変わっていない。 変えるのは私たち」 と呼び掛けた。
 
実行委員で司会の谷田部裕子さんは 「福島第1原発事故に対する痛みや不安は深く強い。 子どもたちの未来を心配する小さなグループが集まり実行委員会となった。 命に優しい社会に変えたい。 上映会が小さなきっかけになれば」 と今回のイベントの意義を語った。
 
映画は、 瀬戸内海の祝島とスウェーデンでエネルギーの自立に取り組む人たちを描いた作品。 この日は3回上映された。 村上村長は 「小さなハチがハネをパタパタ動かすことが、 地球を動かす力になるという意味に受け取った。経済一点張り、 発展志向への反対。 希望が持てた。 素晴らしい映画だった」 と評した。 鎌仲監督は 「祝島は生活の中から出てきた運動。 つくば市の上映会で誘いを受け、 すぐやろうと決めた日に村長が脱原発宣言をした。 原点に戻ることが重要と考え、 東海村での上映会を求めた」 と明かした。
 
村上村長は原発の歴史を振り返り、 「JCO臨界事故から福島第1原発事故まで一直線に向かってきたと思っている。 ここで変わらないともっと大きなことが起きると心配している」 と心境を語り、 「廃炉も含め原子力研究が続けなければならない。 そのために原子力センター構想を提案している」 と話した。
 
鎌仲監督は 「再稼働しようとする人たちは、 どんな豊かなものを築いても一瞬で全てを失うことをなぜ分からないのか。 原発で働く人の生活を3年ぐらい国が補償し、 その後は廃炉の仕事が出てくる。 原発事業を国有化し国が責任を持つという考えもある」 と提案した。
 
映画は、2011年度日本映画復興会議奨励賞受賞作品。自給自足的な暮らしの祝島の青年は、 エネルギーの自給もしたいと活動している。 一方、 スウェーデンでは脱石油・脱原発を決め、 着実に自然エネルギーへシフトし、 持続可能な社会づくりが進めているという。

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2012年5月17日

【新聞記事】鎌仲監督新作「内部被ばくを生き抜く」 情報不足が混乱に拍車 [ お知らせ, メディア掲載, 上映会レポート, 内部被ばくを生き抜く ]

5月8日・9日、「内部被ばくを生き抜く」上映のため石川県に滞在していた鎌仲監督が北陸中日新聞の取材を受けました!今朝の新聞文化面に大きく掲載されています。

【映画】鎌仲監督新作「内部被ばくを生き抜く」 情報不足が混乱に拍車(北陸中日新聞2012・5・18)
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/bunka/list/201205/CK2012051802000271.html

医療界取り組み鈍さを指摘 「おかしさ 変わるまで言う」

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 ドキュメンタリー映画監督の鎌仲ひとみさん(53)=富山県氷見市出身=が新作「内部被ばくを生き抜く」を公開した。福島第一原発事故で拡散した放射性物質による内部被ばくについて四人の医師にインタビューし、危険性とどう向き合うべきかを問いかける一方、福島県二本松市で幼稚園を運営する僧侶一家の取り組みを通じて、子どもたちの安全を守る方策を探る。 (松岡等)

 鎌仲さんは、広島、長崎の被爆者、湾岸戦争で使われた劣化ウラン弾や米国の核兵器施設周辺に住む住民らに取材した「ヒバクシャ-世界の終わりに」(二〇〇三年)以降、内部被ばくの問題をテーマにしてきた。

 福島の事故後の状況を「敏感な人と、『まあいいか』という人とがいる。その状況を『グラデーション』と呼んでいるが、放射性物質に対する意識が高い人より、低い人のほうが確実に被ばくしている。なめちゃいけない」と語る。

 新作に登場する医師は、広島の被爆者を診察し続けてきた肥田舜太郎さん、チェルノブイリやイラクで医療支援を続ける鎌田實さん(諏訪中央病院名誉院長)、福島で除染に取り組む児玉龍彦さん(東京大アイソトープ総合センター長)、チェルノブイリの小児科医師スモルニコワ・バレンチナさん。

 「内部被ばくについては分かっていない部分が多く、情報が開示されていないことが混乱の要因。予防原則でいえばリスクは避けるべきなのに、低線量について『大丈夫』という。そのおかしさが変わるまで言い続けていくしかない」と鎌仲さん。

 子どもたちの内部被ばく線量の測定で、医師も、ホールボディーカウンターも不足している現状に、医療界の取り組みの鈍さを指摘し、「四人が異端ではなく、真っ当な医師であると受け止めてもらうようにならなければ」と語る。

 自然エネルギーの可能性を探った前作「ミツバチの羽音と地球の回転」など、上映会を通じて脱原発を訴えてきた。それでも福島の事故に原発についての認識を「甘かった。事故が起きるという確信までは持っていなかったし、原発の負の部分を理解してもらえれば、変えていけると考えていた」と。

 一方、上映会で全国を回る中で「『原発は動かすべきではない』という暗黙知がすごく大きくなった。原発なしでもやっていけるという情報が広がっていけばその暗黙知は常識に変わる」とも。「メディアの役割は大きいですよ」

ドキュメンタリー「内部被ばくを生き抜く」の一場面

写真

 

25日氷見、26日富山で

 ◇「内部被ばくを生き抜く」上映会

 25日午後7時~ 富山県氷見市中央町のいきいき元気館。上映後に監督がトーク。参加費1200円(大学・高校生800円、中学生以下無料、要予約)。申し込みは、主催のアートNPOヒミング=メールinfo@himming.jpまたは電090(3886)7669=へ。

 26日午後1時~ 富山市のフォルツァ総曲輪 監督のトーク、上映午後2時40分~。当日1000円(前売りチケット900円)。同日から「ミツバチの羽音と地球の回転」の上映も。フォルツァ総曲輪=電076(493)8815。

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好評につき、急きょ昼夜二回上映となり、のべ180人が駆けつけた 5月8日石川県 常讃寺での「内部被ばくを生き抜く」上映会・講演会のスナップ。

30枚用意した「内部被ばくを生き抜く」のDVDはあっという間に完売しました!

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2012年4月 1日

フランス語版、パリ上映会大成功!上映会レポート [ 上映会レポート ]

現在、「ミツバチの羽音と地球の回転」をはじめとする鎌仲監督映画が、海外で大きな注目を集めています!3月だけでも、以下の通り。

 

3/6(火) 「ミツバチ」 インド
3/10(土)「六ラプ」 スイス
3/11(日)「ミツバチ」 オーストラリア・ケアンズ
      「ミツバチ」 NY平和映画祭
3/12(月)「ミツバチ」 オーストラリア・メルボルン
3/17(土)「ミツバチ」 フランス・パリ
      「ミツバチ」 フランス・リヨン
3/24(土)「ミツバチ」 フランス・リヨン
3/29(木)「ミツバチ」 アメリカ・Pomona College


 

3月17日のフランス・パリでの上映会の模様を、現地での上映にご尽力いただいた東海林悦子さまよりお知らせいただきました!!皆さんも、ぜひお読みください。 パリだけあって、観客の皆さんも、おしゃれですね(*^_^*)

 

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317日、パリでの上映会は約120人の観客と会場スタッフ10人程で満員となり、上映後非常に大きな反響をいただき、この映画はこれから広がっていくという手ごたえがありました。

 

2週間前から予約をお断りしたため、次の上映を考えながら当日を迎えました。日本人、フランス人共に、皆さん最後まで見入っており、きらきらとした美しい顔で帰られました。上映会の1か月前に試写会でご覧になった方たちが、友人や家族を連れて、またいらしたというのも印象的でした。

 

パリ、またパリ周辺での上映希望者が何人かその場で現れ、上映と講演を同時企画したいけれど誰に頼めばよいか、など具体的な相談にも発展しました。その他、スイス、ドイツ、スペインからいらしていて是非企画したいとの声までありました。テレビ放送などを頼んであげるからという方、ちょっとしたフランス語通訳が必要なら喜んで役に立ちたい、とおっしゃる方、どうしてもDVDが欲しいという方・・様々でしたが、「本当に見に来てよかった!ありがとう!」と何度も何度も言われました。

 

 

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その他、感想は全て書ききれませんので、いくつかだけお届けします。

 

*フランス語の訳がすばらしく、映画に更なる価値を与えている(日本語のできるフランス人)。

*映画に出てくる一言一言が強く、ノートに書き残したいと思った。(フランス人)

*フランスでは原発反対が盛り上がらないのに、こんな例が日本にあるのを見れたのは感激した。(何も知らずに映写技術者として手伝いに来ていたフランス人。)

*今度の日本への旅行は祝島に行くことに決めた。(日仏家族)

*鎌仲監督がいらっしゃるのかと思った。(多数)

 

 というわけで、いつか監督にフランスにいらしていただきたいという声は多く、これは私たちの夢ですね。。。今、78%の発電を原発に頼るフランスは、最も脱原発から遠い国の一つです。その中でこの映画が果たす役割は、とても大きいと思います。

 

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東海林さま、すてきなレポートを、ありがとうございました!!

今後の広がりがますます楽しみです!  

 

 

2012年3月22日

「つくることが生きること」@千代田区 ~25日まで [ イベント報告, 上映会レポート, 鎌仲監督便り ]

今朝の鎌仲監督のつぶやきから

「つくることが生きること」という企画に参加しました。http://wawa.or.jp/blog/000240.html 
わわプロジェクトは被災地での支援のありかたをデザインを通して伝えています。それが素晴らしい!!一見の価値があります。展示だけでも見て下さい。日本の希望がここにありますよ、そう思いました。

微力ながら応援したいです。

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会期はあと4日間、25日日曜日までです。
鎌仲の出番は終了しましたが、どうぞお運びください!

http://888earth.net/staffblog/2012/03/3173331-arts-chiyoda.html

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「つくることが生きること」東日本大震災復興支援プロジェクト展
http://2012.wawa.or.jp/
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 わわプロジェクトの里村さんより、感想が届いています。
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本日はトークをお聞かせ頂きましてありがとうございました。

映画の上映に関わることで、人が自らのコミュニティや地域との関わりについて
考えるきっかけになるという仕組み作り、とても興味深いお話でした。
完成した映像作品が、鑑賞者と一方的ではない関係を作り出していくこと、
なんて画期的なんだろうと感じました。

映画を製作する時の、取材相手の方々との関わり方もとても魅力的なお話で、
鎌仲監督のお人柄と思いに触れることができ、本当にうれしく思っています。
ずっと監督のお話をお聞きしたいと個人的にも思っておりましたので、
本日聞いたお話をまたゆっくり思い直してみようと思っています。


編集あけのお疲れの時に、ほんとうにありがとうございました。
新作もたのしみにしております。

ますますのご活躍をお祈り申し上げますとともに、
今後もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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3月17日 当日のレポートはこちらです。

http://wawa.or.jp/blog/000240.html

 

【Ustアーカイヴ】3月17日(土)の「六ヶ所村ラプソディー」上映後の、鎌仲ひとみ監督のトークはこちら。

  

 

 

2012年3月 5日

3月4日、富山県高岡市上映会講演会レポート! [ 上映会レポート, 鎌仲監督便り ]

昨日は鎌仲監督の故郷、富山県氷見市に近い、高岡市での上映会でした。

会場は予想を上回る300人を超える観客の熱気で、熱くなっていました!

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上映後の鎌仲監督トークも、たくさんの方が残られ、メモを取ったりして熱心に聞き入っていらっしゃいました。

鎌仲監督は、これまでの作品と意識の変遷、福島原発事故後の現状などを話した後、

チェルノブイリでは25年たって、なにが一番破壊されたかという問いに、「地域のつながり、人と人とのつながり」という声が多く聞かれることを紹介。

今後の課題として、

被災地の中で、そして支援する人たちとの間で、避難先で、いろんなところで徐々にあらわになってきている
「隔たりや分断をどう越えるか」という問題に触れ、乗り越える
ポイントとして三つ挙げていました。

・当事者の意思を尊重する

・自分の意見を押し付けない

・多様な意見を受け入れる

また、映画のタイトルのように「地球の回転」、目の前のことばかりで判断するのではなく、地球を外側から見るような、俯瞰的なものの見方で今自分がやっていることを見る、という提案もしておりました!

主催者のみなさんから、全国映連賞・監督賞のお祝いの花束をいただきました!
とやまのみなさま、ありがとうございました!

CA390739-0001.JPG胸についている缶バッチは近頃話題の「anny」ちゃん、「Bye Bye NUKES!」と手をふっています(*^_^*) こんなかわいい意思表示なら、やってみたいですよね。
http://mission-anny.cocolog-nifty.com/blog/

ステッカーもあります。
気になる方はWEBでチェックしてみてくださいね。

 

そして監督は本日、インドに旅立ちました!
インドでは、映画祭とシンポジウムに出席します!
今の日本の現状について、現地の関心も高いそうです。

staff コハラ